家を高く売る方法として効果が期待できるのが売却前のハウスクリーニングです。
売却する家は商品であり少しでも状態が良くきれいな方が高く売ることができるのは当然です。内覧で購入したいと思わせるには印象を良くする必要がありますが、掃除すればきれいになるとわかっていても汚れた現状を目にすると購入意欲は失せてしまうものです。
内覧前に掃除するのは基本ですが、どうしても汚れが落ちにくい部分というものもあるため個人の努力では限界があります。掃除しきれない場所に関してはプロのハウスクリーニングを利用してでもきれいにするメリットがあります。
もちろん費用はかかりますが、印象が良くなることで期待できる売却価格アップを考えれば十分もとがとれる投資です。早く売れれば維持のために税金を払う期間も短くなり税金の節約にもつながります。場所を選んでハウスクリーニングを依頼すれば出費もおさえられるので、家全体ではなく場所を選んでハウスクリーニングを上手に利用しましょう。
リフォーム前提の物件ではハウスクリーニングをするメリットは少ない
注意して欲しいのは、ハウスクリーニングが効果を発揮するのはそのまま住めるような程度のいい家を売却するケースのみです。築年数が古く全面リフォームが前提の物件の場合はハウスクリーニングしても工事してしまうため、意味がありません。
高く売るどころか無駄な出費をするだけなので、そのまま住めないような状態の悪い家を売却する場合はハウスクリーニングを依頼する必要はありません。最低限の修繕で住めるような物件に限って効果的な方法です。
ハウスクリーニングを利用すべき5つの場所
バスルーム
バスルームは絶対にハウスクリーニングを利用した方がいい場所です。バスルームは見える部分は掃除しやすいものの排水口や換気扇周りなど掃除しにくい部分が多く、きれいにしたつもりでも汚れが残りがちです。水回りにこびりついた汚れは印象が悪いのでプロに依頼して徹底的にきれいにしておくことをおすすめします。
バスルームのハウスクリーニングにかかる費用は10,000~30,000円が相場です。こすっても取れない水アカやくすみなどもしっかり落として新品同様にしてもらえるので、仕上がりの美しさを考えると決して高くはありません。
洗面台
洗面台も汚れが目立ちやすい場所です。洗面台だけなら料金相場は5,000?12,000円ですが、バスルームクリーニングとセットになっていることもあるので依頼時に確認しておきましょう。
トイレ
トイレは家の中で最も汚れやすい場所です。毎日きれいに掃除していてもこびりついた汚れまではなかなか落としにくく、プロに依頼して掃除してもらったほうがいいでしょう。
中古で家を購入してそのまま住む場合でもトイレだけは交換するケースが多いのですが、トイレが汚れていると家全体の印象が下がってしまうので絶対に依頼したほうがいいです。トイレにかかる費用相場は8,000~15,000円程度で、便器を含む室内を徹底的に清掃してくれます。
キッチン
油汚れが目立つキッチンをハウスクリーニングできれいにしておくと印象は驚くほど良くなります。キッチンは内覧で最もチェックされる場所であり絶対にきれいにしておくべきです。特に油汚れが付着しやすいコンロとレンジフード周りはプロに依頼するのとしないのとで違いは明らかです。
キッチンはキッチン全体とレンジフードで別コースになっていることが多くそれぞれの相場は15,000~20,000円、全部まとめて依頼すると30,000~40,000円かかります。日頃の掃除でキッチンをきれいに保てているのならレンジフードのみの依頼でも十分です。
子供部屋
子供部屋のハウスクリーニングは壁や床に落書きしてしまっているケースで特に有効です。専門業者に依頼すれば建材にダメージをあたえることなく落書きのみをきれいにおとしてくれます。クリーニングとは別に傷やへこみも補修しておくとさらに印象が良くなります。
子供部屋の費用相場は5,000~15,000円で、家具を移動させる大掛かりな清掃だと料金が高くなりますが、移動させずにできる範囲で清掃するなら意外と安く依頼できます。